
身体に北辰(ほくしん)の紋様を持つ七人。帝国の危機に現れ民を導いていくと言い伝えられている伝説の英傑たち。七人の英傑の中には、乱世を平和へと導いた者もいるが、自身が動乱の種となる者も少なからずいたとされる。

北辰天君(ほくしんてんくん)の中でも一際大きいとされる破軍(はぐん)・貪狼(とんろう)の二星。その巨星故に、互いに喰らいあう宿業の星と言い伝えられている。北辰天君(ほくしんてんくん)の記録をつづった北辰紀記(ほくしんきき)の中に、この二星が同じ時代に現れたことは無いとされている。さらには、この二星が同じ時代に現れると帝国は歪むと言われる。

北辰天君の中でも武曲(ぶきょく)・巨門(こもん)・廉貞(れんじょう)・禄存(ろくそん)・文曲(もんこく)の五星。二天神尊(にてんしんそん)である破軍(はぐん)・貪狼(とんろう)に寄り添いこの二星の激突を防ぐ防波堤の役割をもつ。破軍・貪狼どちらに味方するかは、長い帝国の歴史の中でも謎とされる。

北辰天君(ほくしんてんくん)である二天神尊(にてんしんそん)と五神闘士(ごしんとうし)の偉業の逸話を記したもの。長い帝国の歴史の中で、代々伝わる伝説のようなものである。北辰紀記(ほくしんきき)の中では、五神闘士は賢帝国の危機に現れる英傑と崇められているが、二天神尊は動乱を巻き起こす荒神として畏怖の対象となっている。

賢帝国を興した初代皇帝・澗武帝(かんぶてい)が持っていた剣。抜いた者に天下を取らせる能力を持つと言われている。

六伽宗(りっかしゅう)は神仏に頼らず、道徳観を教えとし帝国各地に寺院を構え人民を諭してきた。その総本山である蓮通寺(れんつうじ)は、帝国が戦乱の世を歩み始めたとき、必然的に人民救済の駆け込み寺として建立された。分寺は全国各地に点在。貧困や戦乱などで行き場を失った難民などを保護している。その一方、乱世に生まれ、民を導く英傑とされている北辰天君(ほくしんてんくん)の伝説や逸話をまとめた北辰紀記(ほくしんきき)を編纂しつづけている。

人民を守るために六伽宗(りっかしゅう)から生まれた格闘術。
その歴史は1500年と長く、拳・棍・縄・弓・槍・刀を用いる闘法と、体内の気を練り上げ、己の肉体や武具の能力を増幅する操気法(そうきほう)とからなる。操気法の中には、体内の気の伝達方法により内伝(ないでん)と外伝(がいでん)の二種類がある。
外伝…体内の気を武具に伝達し、その破壊力や防御力を増幅する技
内伝…体内で練り上げた気で自身の肉体を強化する技

岱燈(たいとう)の父、曹栄(そうえい)が党首を務める泰山(たいざん)の自警団。その強さは帝国の武人たちも一目おく存在である。

慶狼(けいろう)の私設兵団。慶狼の行動に心酔した猛者たちで組織され、慶狼の命令無しには何があっても動かない特殊な一団。

戦乱などにより貧困に苦しんだ民が蓮通寺(れんつうじ)を頼って集まり、収容しきれなかった者たちがいつしか作り上げた集落。蓮通寺のお膝元という立地の為、帝国も派手な手出しが出来ないでいる。

正しくは賢帝国(けんていこく)、広大な領地を有する一大帝国である。帝都は洛昌(らくしょう)。現在の皇帝は若干十六歳の汰臥帝(たいがてい)が治めている。広大な領地を手中に治めている故、帝国の地方は、汰臥帝の目が届かないのを良い事に次第に荒れ始めている。